むし歯(虫歯)ってなに??歯科衛生士が虫歯の成り立ちと治療法をお教えします

札幌市西区宮の沢にあるインプラント専門医院「さいとう歯科」におまかせ

むし歯(虫歯)ってなに??歯科衛生士が虫歯の成り立ちと治療法をお教えします

小さい頃から「虫歯になるから甘いものを食べたら歯を磨くように」「寝る前に甘いものを飲んだら虫歯になるよ」と、“虫歯”という言葉をよく耳にしますが、そもそも虫歯ってなんなのでしょう?なぜあんなに痛いのでしょうか。

今回はその疑問を歯科衛生士さんに聞いてみました!

…と、その前に余談ですが、なぜ「虫歯」というのかご存知ですか?
虫が歯にくっついているわけでもないのになんでだろうと不思議に感じます。
諸説あるようですが、

●古代中国由来説
顕微鏡がまだなかった時代に、病気の主な原因は全て虫だと考えられていたという説
●気持ちの悪いものを虫に例える日本の慣習説
「虫の知らせ」「虫の居所が悪い」などことわざや悪い印象の慣用句に虫を使う事が多いという説
●蝕む(むしばむ)という言葉の変化説
むしばむという言葉がむし歯という言葉に変化していったという説

この中でも古代中国由来説が有力なようです。聞いてみると、なるほどと感じます。調べてみると、中国語訳では虫牙・蛀齿・龋齿と訳されます。どれも虫歯のことを言っているのだなとわかりますね。

 

この記事の目次

 

 

1.虫歯とは?

むし歯(虫歯)とは、ミュータンス菌などのむし歯(虫歯)原因菌が出す酸によって、歯の成分にあるカルシウムが溶かされ、歯がもろくなり、ついには穴が開いてしまう病気のことです。むし歯(虫歯)は歯周病と同じように、重症になるまでは自覚症状が少ないため自分では気づきにくいことが特徴です。

 

 

2.虫歯になるのはなんで??

むし歯(虫歯)は、様々な要因が重なって発生します。その要因のうち大きく関わっているのが、糖質(ショ糖)、原因菌(ミュータンス菌)、歯質(エナメル質・象牙質)です。

むし歯のなりやすさ・なりにくさは口の中の衛生状態だけでなく、歯並びや生まれつきのエナメル質の丈夫さなど歯の質や遺伝も関わっています。むし歯菌は生まれたばかりの頃は口の中には潜んでいませんが、母親や父親など身近な大人や兄弟などから自然に感染していくと考えられています。ショ糖は砂糖の主成分であるため、砂糖が沢山入ったお菓子やジュースを日常的に摂る生活習慣があればむし歯になるリスクも増幅します。口の中の細菌の多さと、歯の質の弱体化、糖分摂取の頻度や量によって引き起こされます。

 

 

3.虫歯の成り立ち

①口の中の原因菌(ミュータンス菌)が糖質(ショ糖)を取り込み、歯垢(プラーク)を形成します。

②歯垢(プラーク)の中で原因菌(ミュータンス菌)がさらに増殖し、糖質(ショ糖)から酸をつくります。

③酸によって歯質(エナメル質・象牙質)からカルシウムやリンが溶け出します(脱灰)。

④むし歯(虫歯)が進行すると歯に穴があいた状態になり、もう元には戻りません。


 

 

4.虫歯治療の種類

虫歯は進行状況によって、C0〜C4の段階に分けられます。

C0の治療

C0は虫歯の初期段階で、エナメル質が少し溶け、白く濁り、溝が茶色くなったりします。 再石灰化することで、正常な歯に戻る場合があります。
治療法:要観察で適切なブラッシングを続け、フッ素塗布で治る場合があります。

C1の治療

C1はエナメル質が溶け、茶色または黒くなり、小さな穴が空きますが、 まだ痛みはありません。再石灰化は難しいですが、この状態の治療としては、歯を削る範囲が少なく済みます。

治療法:虫歯の箇所を削り、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療します。

C2の治療

C2は象牙質まで虫歯が達している状態で、象牙質は柔らかいため、急激に虫歯が進行します。 ここまでくると、冷たいものや甘いものがしみるたりします。

治療法: 虫歯の箇所を削り、インレー(詰め物)やレジン(歯科用プラスチック)を詰めて、治療を行います。

C3の治療

C3は歯の神経(歯髄)まで虫歯が達している状態で、 神経に炎症が起きるため、ズキズキとひどく痛みを感じます。

治療法:虫歯に冒された神経を除去し、神経が入っていた根の中を消毒し、薬剤を詰める根管治療(歯の根の治療)を行い、中がキレイになったら土台を作る治療をして最終的には歯の形をした被せ物をする治療を行います。

C4の治療

C4は歯の上部が全部溶けてしまい、ほとんど根だけが残った状態で、さらに炎症が進行すると神経が死んでしまい、痛みがなくなります。 この段階までくると、抜歯しか方法がないことが多くなりますが、ケースによっては歯周外科で残せる歯もあります。

治療法:抜歯になった場合は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで失った歯の機能回復を図ります。

画像参照:サンスターホームページ

 

 

まとめ

むし歯を治療した後はむし歯にならない状態を維持するためにも自宅での歯磨きと合わせて、歯医者さんでも定期検診を行うことも大切になってきます。
前回の歯科衛生士ブログでセルフケアとプロフェッショナルケアの紹介をしています。ケアについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
むし歯(虫歯)ってなに??歯科衛生士が虫歯の成り立ちと治療法をお教えします

このように虫歯の予防はしてきたけれど、「歯を抜かなければならなくなってしまった」「歯を失ってしまった」という方への治療法として当院では、インプラント治療をおすすめしております。

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この記事を書いた人


歯科衛生士 林 ゆかり

こんにちは。歯科衛生士5年目の林です。休日は美味しいものを食べに行ったり、最近はyoutubeを見ながらYOGAをやっています。

お口のことから、美味しいお店などの雑談までいろんなことを気軽に話しかけてください。

日本口腔インプラント学会
北海道形成歯科研究会所属
日本歯周病学会 会員

 

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参考文献:サンスターホームページ